『他人まかせ』
部長:「あっ、そうそう!出張費の申請書をカバンに入れていたから、書くのを忘れていたよ。」
秘書:「じゃぁ、私が書いておきましょうか(1)?」
部長:「できれば書いてくれ。いつもすまんな~。」
秘書:「ではその申請書を持ってきてください。」
部長:「なんかカバンを取りに行くのも面倒くさいな~それも取ってきてくれ。すまんな~。ははは!悪い、って思ってないけどな(2)、謝っとくよ。ハハハッ!」
秘書:「…。わかりました。明日の午後7時から9時にかけての飲み会は仕事が終わり次第(3)予定通り絶対忘れずに参加してくださいよ。お酒を持ち込むのは禁止です。」
部長:「はいはい。必ずしも行くとは言わないけど、まあ(4)行く予定にしとくよ!あ、できれば淹れたてのお茶を飲みたいな〜。」
秘書:「緑茶でよければ、この作業が終わり次第ご用意します。」
社員A:「ねえ、今の聞いた?最低じゃない?!あんな人使い荒い(5)部長の秘書なんて、もしも私なら、直ぐに辞めるわ。2年も辞めずによく(6)働けるよね。秘書の人は前向きだよね。」
社員B:「本当に…。日がたつにつれて、秘書への扱いが悪くなっているわ。エスカレート(7)する一方で、部長は自分のことだけしか考えていないよ。部長の姿を見るたびにイライラしてしまう。王様のふりをしているみたいよね。社員同士、協力するべきなのに。」
社員A:「部長は人に厳しいのに、自分には甘いよね。服も仕事向きじゃないし。」
社員B:「うん。それにわがままでもあるね。部長の態度には冷め切ったわ。私たちは、初心(8)を忘れず働こう!まずは、この報告書を書き上げるわ!午前中に少しやったきりだから。」
『納品』
下村:「この作業ペースでは、二日後に仕上げるのは無理じゃないですか?」
伊東:「うん。考えられない(1)な。思った通りだ…。」
下村:「どちらかと言うと(2)、注文の取り過ぎでもあります。この工場は人手不足のわりに(3)、受け付ける量が多すぎます。断り切れない性格(4)を直さないと…。来年にかけての課題です。」
伊東:「そうだな。そこに問題がある。でも、先方には大丈夫だって言ってしまったんだろ?」
下村:「無理だと分かっていたことなのに…困ったものです。」
伊東:「出来ると言ったのはこっちの方なんだから、残業してでもやらないと!相手方(5)から『締切日までにできると約束したのに!』って怒られる。即ち大変なことになる。今更断れないんだから。」
下村:「そうですね。社員みんなを巻き込んで(6)しまったけど、最後までやってみましょう。」
伊東:「必ずしも出来ないとは言い切れないじゃないか(7)、やってみなけりゃ分からないよ。終わりかけの作業もある。ちょっと作業の行程(8)を見直してみよう。これは入りたての社員じゃなくてベテラン向けの仕事だな…。しっかり考え込む必要がある…。もう朝ご飯を食べたきり何も食べずに夕方だ…。」
下村:「僕でよければ、その仕事をしますよ。僕も、どうしてもこの仕事を期限までに終わらせたいです。追い込まれた者同士、頑張りましょう。」
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