ては叶(かな)わないIt's unbearable when, It'd be unbearable if, I can't stand it when, I couldn’t stand it if

「てはかなわない」という文型(ぶんけい)は、何(なに)かが望(のぞ)ましくないことや不快(ふかい)であることを表(あらわ)すために使(つか)われます。これは、接続助詞(せつぞくじょし)「て」、副助詞(ふくじょし)「は」、そして五段動詞(ごだんどうし)「叶(かな)う」（意味(いみ)：願望(がんぼう)や目標(もくひょう)が実現(じつげん)する）の否定形(ひていけい)を組(く)み合(あ)わせたものです。この表現(ひょうげん)は、文字通(もじどお)りには「(A) をされたら望(のぞ)みが実現(じつげん)しない」と読(よ)めますが、実際(じっさい)には「(A) をされると堪(たま)らない」や「(A) をされると非常(ひじょう)に困(こま)る」といった意味(いみ)で使(つか)われます。

この文型(ぶんけい)が動詞(どうし)に続(つづ)く場合(ばあい)、(A) の動詞(どうし)はよく受身形(うけみけい)になります。これは、話(はな)し手(て)が「(A) の対象(たいしょう)や被害者(ひがいしゃ)になりたくない」と感(かん)じていることを表(あらわ)します。ただし、動詞(どうし)の普通形(ふつうけい)が使(つか)われることもあります。

また、「てはかなわない」はイ形容詞(けいようし)の連用形(れんようけい)と一緒(いっしょ)に使(つか)われたり、ナ形容詞(けいようし)の後(あと)に「ではかなわない」の形(かたち)で置(お)かれたりすることもあります。

注意点(ちゅういてん)

文型(ぶんけい)の多(おお)くはひらがなで書(か)かれるため、元(もと)の漢字(かんじ)を見分(みわ)けにくいことがあります。しかし、「叶(かな)う」（意味(いみ)：願(ねが)いが実現(じつげん)する）と「敵(かな)う」（意味(いみ)：相手(あいて)に匹敵(ひってき)する）は、混同(こんどう)しないよう注意(ちゅうい)しましょう。文法的(ぶんぽうてき)には、これらの動詞(どうし)の使(つか)い方(かた)は全(まった)く異(こと)なります。