文法の説明

N1 レッスン 3: 15/17

つ (Conjunctive)two contrasting actions

使い方・接続

Verb［stem］+ つ + (Antonym) Verb［stem］+ つ
Verb［stem］+ つ + (Antonym) Verb［stem］+ つ + の + Noun
Verb［stem］+ つ + Verb［られる］ーる + つ
Verb［stem］+ つ + Verb［られる］ーる + つ + の + Noun

行(ゆ)きつ戻(もど)りつ - going back and forth
浮(う)きつ沈(しず)みつ - rising and falling (bobbing)
見(み)えつ隠(かく)れつ - coming in and out of sight
とつおいつ (from 取(と)りつ置(お)きつ) - wavering between
矯(た)めつ眇(すが)めつ - taking a good look
組(く)んず解(ほぐ)れつ - struggling with
抜(ぬ)きつ抜(ぬ)かれつ - neck-and-neck
持(も)ちつ持(も)たれつ - give-and-take
押(お)しつ押(お)されつ - pull and be pulled
追(お)いつ追(お)われつ - lead changing many times
差(さ)しつ差(さ)されつ - taking turns filling cups

詳細

  • 使用域

    一般

「つ〜つ」の情報

「つ」は、文中(ぶんちゅう)に二回(にかい)登場(とうじょう)して、対照的(たいしょうてき)な二(ふた)つの動作(どうさ)が交互(こうご)に繰(く)り返(かえ)されていることを表(あらわ)す接続助詞(せつぞくじょし)です。「(A) つ (B) つ」という形(かたち)で、「(A) をしては (B) をしている」という意味(いみ)で使(つか)われます。

「つ」は動詞(どうし)の連用形(れんようけい)に繋(つな)がります。通常(つうじょう)、(A) と (B) は文中(ぶんちゅう)で横(よこ)に並(なら)べて使(つか)われます。

また、(A) と (B) には同(おな)じ動詞(どうし)が入(はい)ることもよくあります。この場合(ばあい)、(A) には動詞(どうし)の普通形(ふつうけい)、(B) には動詞(どうし)の受身形(うけみけい)が入(はい)って「(A) をしたり (B) をされたり」という意味(いみ)を表(あらわ)します。

注意点(ちゅういてん)

この表現(ひょうげん)は、使(つか)える動詞(どうし)の組(く)み合(あ)わせが限(かぎ)られています。以下(いか)、よく使(つか)われるものを見(み)てみましょう！

行(ゆ)きつ戻(もど)りつ - 行(い)ったり来(き)たり

浮(う)きつ沈(しず)みつ - 浮(う)いたり沈(しず)んだり

見(み)えつ隠(かく)れつ - 見(み)えたり、隠(かく)れて見(み)えなくなったり

とつおいつ (取(と)りつ置(お)きつ) - 手(て)に取(と)ったり、下(した)に置(お)いたり（して、あれこれ迷(まよ)う）

矯(た)めつ眇(すが)めつ - じっと見(み)たり、目(め)を細(ほそ)めてみたり（して、色(いろ)んな角度(かくど)からよく見(み)る）

組(く)んず解(ほど)れつ - 取(と)っ組(く)み合(あ)ったり離(はな)れたり（して、争(あらそ)う）

抜(ぬ)きつ抜(ぬ)かれつ - （特(とく)に競争(きょうそう)で）追(お)い越(こ)したり追(お)い越(こ)されたり

持(も)ちつ持(も)たれつ - お互(たが)いに助(たす)けたり、助(たす)けられたり

押(お)しつ押(お)されつ - 押(お)したり、押(お)されたり

追(お)いつ追(お)われつ - 追(お)いかけたり、追(お)いかけられたり

差(さ)しつ差(さ)されつ - お酒(さけ)を注(つ)いだり、注(つ)がれたり（して、仲良(なかよ)く飲(の)む）

例文

--:--

    アリとアリマキは持(も)ちつ持(も)たれつの関係(かんけい)にある。

    Ants and aphids have a give-and-take relationship.

    押(お)しつ押(お)されつしてなんとかそこに着(つ)くことができた。

    I managed to get there somehow by pushing and being pushed.

    彼(かれ)はドアの前(まえ)をしばらく不安(ふあん)げに行(い)きつ戻(もど)りつしていたすえに入(はい)ることにした。

    After some time, he finally decided to go inside after nervously going back and forth in front of the door.

    老人(ろうじん)は小枝(こえだ)の浮(う)きつ沈(しず)みつを眺(なが)めながら、海(うみ)の匂(にお)いを楽(たの)しんだ。

    The old man enjoyed the smell of the sea while watching the sinking and rising (bobbing) twig.

    藤原(ふじわら)拓海(たくみ)、須藤(すどう)京一(きょういち)など、多(おお)くの有名(ゆうめい)なドライバーが抜(ぬ)きつ抜(ぬ)かれつのレースを繰(く)り広(ひろ)げた。

    Takumi Fujiwara, Kyoichi Sudo, and many other famous drivers put on a neck and neck race. (back and forth)

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      「つ〜つ」に関する文法ディスカッション

      最近の返信 (合計1件)

      • wrt7MameLZE33wlmpCAV

        wrt7MameLZE33wlmpCAV

        I noticed that くんずほぐれつ is spelled with ず instead of つ. While the only verb on the list that would fall into this category is 組む, so it’s hard to tell, is it correct to infer that ぬ・む verbs exhibit this as a form of 連濁? I’m not sure whether ぐ verbs would be similarly affected or if they would follow く and take つ.

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