てやまない (日本語能力試験 N1)

「てやまない」の情報

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「～てやまない」は、動詞(どうし)のテ形(けい)に五段動詞(ごだんどうし)「止(や)む」の否定形(ひていけい)を組(く)み合(あ)わせた硬(かた)い文型(ぶんけい)です。文字通(もじどお)りに解釈(かいしゃく)すれば「(A) をして、それを止(や)めない」になりますが、実際(じっさい)には「ずっと (A) する」や「心(こころ)の底(そこ)から (A) する」といった意味(いみ)で使(つか)われます。この表現(ひょうげん)は、感情(かんじょう)や気持(きも)ちに関(かん)することにだけ使(つか)われます。

「～てやまない」は肯定的(こうていてき)な感情(かんじょう)にも否定的(ひていてき)な感情(かんじょう)にも使(つか)うことができます。特(とく)に「愛(あい)する」「敬愛(けいあい)」「願(ねが)う」「祈(いの)る」「望(のぞ)む」「希望(きぼう)する」「期待(きたい)する」「尊敬(そんけい)する」「信(しん)じる」などの言葉(ことば)と一緒(いっしょ)に使(つか)われることが多(おお)いです。

注意点(ちゅういてん)

「～てやまない」は、感情(かんじょう)がずっと続(つづ)いていることを強調(きょうちょう)する表現(ひょうげん)なので、基本的(きほんてき)に一時的(いちじてき)に湧(わ)き上(あ)がる「怒(いか)り」や「失望(しつぼう)」といった感情(かんじょう)には使(つか)えません。

例文

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献辞(けんじ)：「愛(あい)してやまない妻(つま)と息子(むすこ)へ」

Dedication: 'To my wife and son, whom I will always love.' (never cease to)

スピーチ：「飢餓(きが)がこの世界(せかい)から駆逐(くちく)されることを、祈(いの)ってやみません。」

Speech: 'I will never cease to pray for the eradication of hunger and starvation from this world.' (always・deeply・sincerely)

小説(しょうせつ)：「彼(かれ)は人(ひと)を惹(ひ)きつけてやまない何(なに)かを持(も)っていると言(い)えるだろう。」

Novel: 'One could say that he has something that greatly fascinates people.' (never cease to)

どうして科学的(かがくてき)な証拠(しょうこ)もないのに幽霊(ゆうれい)を信(しん)じてやまない人(ひと)がこんなに沢山(たくさん)いるのかな…。

I wonder why there are lots of people that never cease to believe in ghosts, despite there being no scientific evidence.

賛辞(さんじ)：「友達(ともだち)としても人(ひと)としても心(こころ)の中(なか)に生涯(しょうがい)存在(そんざい)する尊敬(そんけい)してやまない人(ひと)でした。」

Eulogy: 'She was a person I greatly respected throughout my life both as a friend and as a human being.' (never cease to)

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