に照らして・に照らすと (日本語能力試験 N1)

「に照らして・に照らすと」の情報

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「に照(て)らして」は、五段動詞(ごだんどうし)「照(て)らす」の基本的(きほんてき)な意味(いみ)の一つである「基準(きじゅん)と比(くら)べて確(たし)かめる」を活用(かつよう)した表現(ひょうげん)で、「(A) を参照(さんしょう)して」や「(A) を基準(きじゅん)に」といった意味(いみ)を表(あらわ)します。(A) には主(おも)に法律(ほうりつ)・規則(きそく)・経験(けいけん)などが入(はい)り、それらを参考(さんこう)にして、(B) という判断(はんだん)を行(おこな)うときに使(つか)われます。

この表現(ひょうげん)を使(つか)うときは、名詞(めいし)の後(あと)に格助詞(かくじょし)の「に」、そして「照(て)らして」を続(つづ)けます。別(べつ)の名詞(めいし)を修飾(しゅうしょく)するときは、「照(て)らした」を続(つづ)けます。

「照(て)らす」はもともと「光(ひかり)を当(あ)てて明(あか)るくする」という意味(いみ)を持(も)つ他動詞(たどうし)です。そのため、「(A) という光(ひかり)を当(あ)てて (B) を見(み)る（そうしたら、物事(ものごと)が見(み)えてくる）」といったイメージで覚(おぼ)えてもいいでしょう。この構文(こうぶん)における「に」は、光(ひかり)を当(あ)てる対象(たいしょう)ではなく、「どのような光(ひかり)か」、すなわち参照点(さんしょうてん)を表(あらわ)します。多(おお)くの場合(ばあい)、(B) は (A) をもとに下(くだ)された、論理的(ろんりてき)な判断(はんだん)になります。

例文

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アルバイトをすることは学校(がっこう)の規則(きそく)に照(て)らして規則(きそく)違反(いはん)になる。
Part-time working is a violation in light of school rules.
彼女(かのじょ)の生活(せいかつ)習慣(しゅうかん)に照(て)らして罪(つみ)がないことを宣言(せんげん)された。
In light of her everyday life (alibi), she has been declared innocent.
我々(われわれ)の基準(きじゅん)に照(て)らすと、この製品(せいひん)を粗悪品(そあくひん)と言(い)う人(ひと)は少(すく)なくない。
There are quite a few people that would call this product inferior in light of our standards.
国内(こくない)の状況(じょうきょう)に照(て)らすと、国外(こくがい)からの石油(せきゆ)の購入(こうにゅう)は必要(ひつよう)である。
In light of the domestic situation, purchasing petrol abroad is necessary...
社内(しゃない)規程(きてい)に照(て)らして、作業員(さぎょういん)の効率性(こうりつせい)の検証(けんしょう)を行(おこな)う。
To perform the validation of workers' efficiency in accordance with company regulations.
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