[N3] Lesson 10

  • (むかし)習慣(しゅうかん)(じょう))』

    係長(かかりちょう):「会議(かいぎ)、お(つか)れさまでした。(わたし)司会(しかい)(1)進行(しんこう)として緊張(きんちょう)気味(ぎみ)でした。」

    課長(かちょう):「係長(かかりちょう)はいつも緊張(きんちょう)がち(2)だな!まあ、今日(きょう)本社(ほんしゃ)田中(たなか)部長(ぶちょう)()ていたからね。」

    係長(かかりちょう):「はい。いつもの会議(かいぎ)(ちが)って、つい緊張(きんちょう)して(くち)(かわ)っぱなしでした。」

    課長(かちょう):「せっかく今日(きょう)はいつもより(はや)会議(かいぎ)()わったんだ。()みに()こう!!」

    秘書(ひしょ):「お(はなし)(ちゅう)すみません。本社(ほんしゃ)田中(たなか)部長(ぶちょう)から(さき)ほど電話(でんわ)がありました。」

    課長(かちょう):「田中(たなか)部長(ぶちょう)から電話(でんわ)!?わざわざ電話(でんわ)してくるとは…。一体(いったい)(なん)(よう)だろう?まさか…トラブル?!(なに)問題(もんだい)があったっけ?」

    係長(かかりちょう):「いえ、(なに)()いと(おも)います。(わす)っぽいという理由(りゆう)(ぼく)はあてにならないですが…。」

    課長(かちょう):「田中(たなか)部長(ぶちょう)(はな)すのはご無沙汰(ぶさた)だ。河野秘書(こうのひしょ)()(かえ)電話(でんわ)してつないでくれないか(3)(4)

    秘書(ひしょ):「あっ!山田(やまだ)課長(かちょう)(いま)田中(たなか)部長(ぶちょう)から電話(でんわ)(はい)ったので、そちらにお(つな)ぎします。」

    課長(かちょう):「了解(りょうかい)!…もしもし、山田(やまだ)です。田中(たなか)部長(ぶちょう)、ご無沙汰(ぶさた)(5)しております。」

    部長(ぶちょう):「山田(やまだ)(くん)(じつ)(きみ)二人(ふたり)(はな)しがしたくて。(きみ)は40(さい)独身(どくしん)(6)でいいんだな?」

    課長(かちょう):「はい。独身(どくしん)です。色々(いろいろ)あったんですよ。()いてくれますか?」

    部長(ぶちょう):「うん、(はな)してごらん。(なに)があったか()いてあげるよ。」

    課長(かちょう):「(さん)年前(ねんまえ)彼女(かのじょ)(わか)れたきり、フリーなんです。仕事(しごと)(いそが)しいという理由(りゆう)彼女(かのじょ)とすれ(ちが)いが(おお)くなって、彼女(かのじょ)(おこ)っぽい性格(せいかく)(ひど)くなってしまったんです。そして、DV(7)()えて依存(いぞん)されて、それを我慢(がまん)して…限界(げんかい)がきたので、()げました。」

    部長(ぶちょう):「なるほど。それは(わか)れて正解(せいかい)だ。仕事(しごと)(いそが)しさを理解(りかい)できない(ひと)やDVをしてくる(ひと)との結婚(けっこん)大変(たいへん)さ。いい(ひと)()つけるのは、(むずか)しいよな。」

    課長(かちょう):「はい。(いち)年前(ねんまえ)()()いかけた(ひと)二人(ふたり)いたんですが、前者(ぜんしゃ)詐欺師(さぎし)後者(こうしゃ)既婚者(きこんしゃ)でした。二人(ふたり)とも(ぼく)のことを利用(りよう)したくせに責任(せきにん)()りませんでした。(うつ)気味(ぎみ)になりましたよ。そのせいで(ひと)(しん)じられないのです。それにもう、40(よんじゅう)どころか42(よんじゅうに)(さい)なんです…。」

    部長(ぶちょう):「そうか。今度(こんど)一度(いちど)二人(ふたり)きりで()って(はな)しがしたい。(きみ)人生(じんせい)左右(さゆう)する大事(だいじ)なことだ、お見合(みあ)いだよ。男同士(おとこどうし)真剣(しんけん)(はなし)がしたい。どうしても(きみ)(すす)めたい(ひと)がいるんだ。」

    課長(かちょう):「あ、お見合(みあ)いですか?!(すこ)戸惑(とまど)いますが、その機会(きかい)(いただ)けるのは(うれ)しいです。」

  • (むかし)習慣(しゅうかん)())』

    課長(かちょう):「こんにちは。お邪魔(じゃま)します(1)。これ、つまらないものですが、皆様(みなさま)()()がってください。」

    部長(ぶちょう)(つま):「こんにちは。お(ひさ)しぶりね。(わたし)この和菓子(わがし)(2)大好(だいす)きなの!ありがとう!」

    部長(ぶちょう):「わざわざ(とお)いところから(われ)(いえ)(3)まで()てくれてありがとう。感謝(かんしゃ)するよ。早速(さっそく)だけど(じつ)はね、(きみ)のファンである女房(にょうぼう)がどうしても(きみ)をお見合(みあ)いの相手(あいて)(えら)びたいと()()してね。女房(にょうぼう)はお見合(みあ)いの女性(じょせい)(なか)()くて(むかし)からの友人(ゆうじん)なんだ。」

    部長(ぶちょう)(つま):「(きゅう)にごめんなさいね。もしも(わたし)友人(ゆうじん)結婚(けっこん)するなら、あなたがぴったりだと(おも)って!彼女(かのじょ)山田(やまだ)課長(かちょう)(4)(おな)じで、仕事(しごと)熱心(ねっしん)で、(ひと)にも(やさ)しく(おも)いやりのある(ひと)なの。」

    課長(かちょう):「お見合(みあ)相手(あいて)(えら)んで(いただ)光栄(こうえい)です。」

    部長(ぶちょう):「(きみ)結婚(けっこん)(こと)をどう(かんが)えているんだ?」

    課長(かちょう):「生涯(しょうがい)一緒(いっしょ)()きていくパートナーや、家族(かぞく)()しいので結婚(けっこん)したいと(おも)っています。もう42(よんじゅうに)(さい)なので(はや)結婚(けっこん)できたらいいです。本当(ほんとう)(わたし)でも大丈夫(だいじょうぶ)ですかね…。」

    部長(ぶちょう):「42(よんじゅうに)(さい)はまだ(おそ)くないよ。(あせ)らなくても大丈夫(だいじょうぶ)(きみ)はよく仕事(しごと)ができて部下(ぶか)からも(した)われている(5)(とく)性格(せいかく)がいいから、女房(にょうぼう)(わたし)山田(やまだ)課長(かちょう)(すす)めるよ。そうそう、彼女(かのじょ)(きみ)(おな)じで大阪大学出身(おおさかだいがくしゅっしん)(6)なんだよ。年齢(ねんれい)37(さんじゅうなな)(さい)美人(びじん)だし、とても人柄(ひとがら)がよくて()(ひと)だよ。小池(こいけ)()うんだが(7)()っているかい?」

    課長(かちょう):「えっ、小池(こいけ)さん、大阪大学出身(おおさかだいがくしゅっしん)なら(だれ)でも()っていますよ。ミス阪大(はんだい)コンテストで(いち)()になった(ひと)です!!(ぼく)数年前(すうねんまえ)面識(めんしき)もありますよ。(じつ)以前(いぜん)好意(こうい)()せていました。これは(しん)がたい偶然(ぐうぜん)(8)です!!!!あ…つい大声(おおごえ)()してしまいました。」

    部長(ぶちょう)(つま):「あら!偶然(ぐうぜん)ね!(まえ)一度(いちど)()っているのなら、(はなし)(はや)そうね!!二人(ふたり)()()いそう!!」

    部長(ぶちょう):「同感(どうかん)だ。じゃぁ、日程(にってい)()めて()ってみるかい?お、どうしたんだい?」

    課長(かちょう):「いや…とても(うれ)しいんです。(いま)まで(あきら)めなくてよかった。まさか結婚(けっこん)できるとは!」

    部長(ぶちょう):「おいおい、まだ結婚(けっこん)()まったわけじゃないぞ。ハッハッハ」

    課長(かちょう):「(なに)行動(こうどう)をせずにはいられません!」

    部長(ぶちょう):「おう。まずはメールをしてみなさい。」

    課長(かちょう):「そうします!(むね)がドキドキしっぱなしです…!」

    部長(ぶちょう)(つま):「二人(ふたり)(しあわ)せになってくれますように!」

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