[N2] Lesson 3

  • 《タクシー乗務員(じょうむいん)》

    客(きゃく):「二つ(ふたつ)目(め)の信号(しんごう)を右折(うせつ)して2km位(くらい)の所(ところ)に山本(やまもと)接骨(せっこつ)院(いん)があるので、その手前(てまえ)で止(と)めてください。」

    乗務員(じょうむいん):「はい、わかりました。あっお客様(きゃくさま)、二つ(ふたつ)目(め)は右折(うせつ)禁止(きんし)で曲(ま)がれないはずですが…。そこは一方(いっぽう)通行(つうこう)の出口(でぐち)だと思(おも)います。」

    客(きゃく):「ええ(1)!上司(じょうし)と約束(やくそく)して急(いそ)いでいるのに!急(いそ)いでいる時(とき)に限(かぎ)って、そういう事(こと)になる…。私(わたし)、他(ほか)の道(みち)は知(し)らないんです。」

    乗務員(じょうむいん):「非常(ひじょう)時(じ)を除(のぞ)いて、理由(りゆう)に関(かか)わらず交通(こうつう)ルール違反(いはん)はしかねますので…。警察(けいさつ)に捕(つか)まりかねないですから。」

    客(きゃく):「そうですよね。交通(こうつう)ルールを守(まも)らないといけないですよね。」

    乗務員(じょうむいん):「ではナビを入(い)れますので、住所(じゅうしょ)か電話(でんわ)番号(ばんごう)をお願(ねが)いします。この辺(あた)りは一方(いっぽう)通行(つうこう)が多(おお)いので、目的(もくてき)地(ち)の場所(ばしょ) 次第(しだい)で、かなり遠回(とおまわ)り(2)になるかもしれません。」

    客(きゃく):「遠回(とおまわ)り…お金(かね)が足(た)りないかもしれません…どうしよう。」

    乗務員(じょうむいん):「距離(きょり)が約(やく)倍(ばい)くらいになってしまうかもしれないので、ワンメーター(3)では無理(むり)ですね。信号(しんごう)から歩(ある)いて2kmは、ちょっと無理(むり)ですよね?」

    客(きゃく):「そうですね…2kmは歩(ある)いたこと無(な)くはないですけど、ちょっと荷物(にもつ)も多(おお)いし辛(つら)い(4)ですね…。だけど、お金(かね)もないし歩(ある)くよりしかたがないですね…。」

    乗務員(じょうむいん):「上司(じょうし)との約束(やくそく)は守(まも)らないと。ワンメーターで料金(りょうきん)を止(と)めますので、乗(の)ってください。ちゃんと時間(じかん)に間(ま)に合(あ)うように接骨(せっこう)院(いん)の前(まえ)までお送(おく)りしますよ。」

    客(きゃく):「ええ!本当(ほんとう)ですか?!!優(やさ)しい乗務員(じょうむいん)さんですね。これで待(ま)ち合(あ)わせに間(ま)に合(あ)います。ありがとうございます。」

    乗務員(じょうむいん):「困(こま)っている人(ひと)を見捨(みす)てる(5)ことは、私(わたし)にはできかねますから。親切(しんせつ)心(しん)を保(たも)ってこそ、お客様(きゃくさま)を満足(まんぞく)させられます。」

  • 《報告書(ほうこくしょ)》

    愛菜(あいな):「どうしよう!実家(じっか)(1)の父(ちち)の事(こと)が気(き)になって明日(あした)締(し)め切(き)りの報告(ほうこく)書(しょ)が間(ま)に合(あ)わないです。締(し)め切(き)りも構(かま)わず後回(あとまわ)しにした自分(じぶん)が悪(わる)いんですけど…。」

    真一(しんいち):「お父(とう)さんどうしたの?」

    愛菜(あいな):「この前(まえ)お風呂(ふろ)で転倒(てんとう)して腰(こし)を打(う)って歩(ある)けないんです。入院(にゅういん)が必要(ひつよう)って医者(いしゃ)に言(い)われて…。でも、そう言(い)われたにもかかわらず、父(ちち)は『入院(にゅういん)は断(ことわ)る!』といって、実家(じっか)で過(す)ごしているんです。家(いえ)にいる上(うえ)は、母(はは)が全部(ぜんぶ)サポート(2)をしないといけなくて。母(はは)は疲労(ひろう)で倒(たお)れかねません!母(はは)は自分(じぶん)のことも構(かま)わず父(ちち)を優先(ゆうせん)するんです。『無理(むり)だけはしないで(3)。』と言(い)ったにもかかわらず、母(はは)がもう限界(げんかい)らしくて。こういう忙(いそが)しい時(とき)に限(かぎ)って、すぐに手伝(てつだ)いに来(き)てと母(はは)に頼(たの)まれたんです。両親(りょうしん)が心配(しんぱい)です。そういう事(こと)になっても尚(なお)、父(ちち)は入院(にゅういん)を拒(こば)みます。実家(じっか)まで車(くるま)で1時間(じかん)だから、ほっとく訳(わけ)にはいかないんです…。私(わたし)がいかない限(かぎ)り、父(ちち)も母(はは)も大変(たいへん)な事(こと)になってしまいます。父(ちち)が入院(にゅういん)をするに越(こ)したことはないですが…。要(よう)するに、家庭(かてい)の問題(もんだい)です…。無視(むし)できなくはないですが…。」

    真一(しんいち):「それは大変(たいへん)だ!それは行(い)かざるを得(え)ないよ。君(きみ)の先輩(せんぱい)として、助(たす)けるよ!実家(じっか)へ行(い)っておいでよ。上司(じょうし)に相談(そうだん)して、今(いま)すぐ帰(かえ)らせてもらったら?報告(ほうこく)書(しょ)は僕(ぼく)が書(か)いておくから。」

    愛菜(あいな):「えっ、良(い)いんですか??代(か)わりにやっていただくに越(こ)したことはないですが…まずは引(ひ)き継(つ)ぎをしてから出(で)ないと。先輩(せんぱい)は残業(ざんぎょう)になるのに、すみません。本当(ほんとう)に感謝(かんしゃ)します。」

    真一(しんいち):「もちろんさ、理由(りゆう)や事情(じじょう)に関(かか)わらず、困(こま)ったときはお互(たが)い様(さま)だよ(4)。助(たす)け合(あ)ってこそ、信頼(しんらい)関係(かんけい)も生(う)まれる。要(よう)するに、気(き)にしなくていいさ。助(たす)けないではいられないだけだよ。」

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