『営業マン』
藤原:「牛島さんは元々企画部にいらっしゃったものの、営業に飛ばされたんです(1)よね?」
牛島:「うん。企画部は3年で配属を変えねばならないわ。私は、人事部を希望していたんだけど…。 配属が決まるか決まらないかのうちに、営業部の人手が足りない(2)日に一度手伝ったことがきっかけでね、なぜかそこから、部長に『営業が向いている(3)!ピンチヒッター(4)を牛島にした甲斐がある。』って言われたの。その結果、営業部に配属になったの。最初は思うように仕事が出来なくて大変だったよ。」
藤原:「えっ本当ですか?企画部でも営業部でも成績が優秀という点から考えると、牛島さんにはどんな仕事も簡単だと思っていました。営業ナンバーワン(5)で凄い才能(6)があることは会社内全体に知られていますよ。先輩後輩に関わらず、みんな牛島さんを尊敬しています!私も牛島さんが仕事をするふうに仕事をしたいんです!私から見ると、あなたは完璧です!あなたが仕事を完璧にこなすところを見ると、あなたを目指したくなります!」
牛島:「営業部に配属されて以来、うまくいかないことが多々あって、とても苦労したよ。だけど、部長は私が悩んでいたり失敗したりしときは何かにつけて助けてくれて、支えてくれたんだ。部長がいる限り私は大丈夫だって自信がついてね。それに営業って、結果が数字に出てくるでしょ。したがって、やればやる程数字が上がるから、やり甲斐があっていつの間にか面白くなって。」
藤原:「そうですね。でも、その点はやりがいがあるものの、ノルマ(5)があることからすると、やはり大変なのではないでしょうか?」
牛島:「まっ、大変なこともあるわ。でも、それ以来、私は営業の魅力に取りつかれちゃったみたいだわ。そういえば、あなたは仕事の飲み会に来る?」
藤原:「迷っているんです。飲み会詳細をお教え願えますか?」
『仲直り』
夫:「おい、俺の皿からピーマン(1)と人参を除いてくれといつも言っているじゃないか!それにビールはまだか(2)?君がテレビを見ているところを見ると、暇そうじゃないか!」
妻:「もう!いい加減にして!!あなたの言い方からすると、あなたは私を召使いだと思っているわ!あなたの言いなりはもう嫌!!掃除と家事をしているのに、あなたの娯楽のためのビールまで運ぶなんて、嫌!私は店の従業員じゃない!!わがまま言わないで(3)!その目つきからして、あなたは私の言う事を何も理解していないわ!」
夫:「そんなに大きな声で怒鳴ったら、子供たちが起きるだろう。」
妻:「家のことは何もしないで、自分勝手よ。野菜も嫌なら自分で取ったらいいじゃない!家族の健康のために栄養を考えて毎日作っているのに。思うようにいかなくて文句を言うなら、あなたが自分で家族の分のご飯を作りなさいよ!」
夫:「声が大きいよ…ということは、近所にも聞こえるよ…。」
妻:「聞かれても構いません。悪い(4)のはあなたでしょ。何かにつけ文句言って!」
夫:「もう分かったよ。悪かったな~。」
妻:「そんな言葉は信じられません。前もそう言って分かったのかと思ったら、全然分かっていなかったわ!もっと、自分のことは自分でしてほしいの。それに、私に頼む言い方も態度も全てが良くない。ここ数年に渡ってどんどん言葉が荒くなってきている。もっと思いやりのある言葉で言ってほしい。」
夫:「すまなかった。本当にすまなかった。どんな風に言えばいい?」
妻:「例えば、命令口調で言わずに『ビールを取ってくれないか?』とか『ビールをお渡し願えますか?』というふうに言ってほしいの。それが最低限のマナーというものだわ。ま、自分のことは自分でやってほしいけど。」
夫:「そうだな。悪かった。お願いするときはそんなふうに言うよ。言い方にも態度にも気を付ける。つい君の優しさに甘えて(5)いたよ。」
妻:「本当に心からそう思っているの?口先(6)だけみたいな感じだけど。」
夫:「うん。本当に悪かったと思っている。子共ができて以来、何でも君に任せっぱなしだったな。もっと俺も家事も積極的にするよ。育児も家事も大変さは分かっているんだ。だけど、君が全部やってくれるからつい甘えてしまっていた(7)よ。もう二度と命令口調で言わない。」
妻:「はたして、本当にできるかな?もうこれ限りにしてよ!あなたの収入をもとに生活しているという点から考えると、一生懸命働いてくれているあなたには感謝もしているのよ。私も悪かったわ。私がずっと我慢して、あなたに相談せず無理をしすぎていた。それがあなたを甘やかせすぎたと考えられるね。私が優しくすればあなたも優しくしてくれるというものでもないのね…。ごめんね。」
夫:「君は何も悪くないよ。いつも家族のためにありがとう。これから何か不満があったら、すぐに話し合わねばならないね。より良い関係を築いていこうではないか。」
妻:「そうね。夫だからといって私の気持ちが読めるわけではないわ。大切な家族だもの。頼りにしているわよ。そういえば、娘が今日はテストで満点をとったのよ!満点はクラスで娘一人だけなのだとか。」
夫:「それはすごい!!我が家に天才を授かったかのようだな!頭がきれる君に似たのではないだろうか?」
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