[N1] Lesson 6

  • 子宮頸(しきゅうけい)がんワクチン』

    子宮頸(しきゅうけい)がんの原因(げんいん)となるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染(かんせん)(ふせ)ぐワクチンについて、副反応(ふくはんのう)検討(けんとう)する厚生労働省(こうせいろうどうしょう)専門(せんもん)部会(ぶかい)12(じゅうに)(にち)平成(へいせい)25(にじゅうご)(ねん)2013(にせんじゅうさん)(ねん)以降(いこう)中断(ちゅうだん)していた接種(せっしゅ)積極的(せっきょくてき)勧奨(すいしょう)再開(さいかい)正式(せいしき)(みと)めた。部会(ぶかい)は、有効性(ゆうこうせい)確認(かくにん)され安全性(あんぜんせい)特段(とくだん)懸念(けねん)(みと)められないと()かるに(いた)って「(中断(ちゅうだん)の)終了(しゅうりょう)妥当(だとう)」との結論(けつろん)をまとめたそうだ。

    厚生労働省(こうせいろうどうしょう)積極的(せっきょくてき)勧奨(すいしょう)中断後(ちゅうだんご)定期(ていき)接種(せっしゅ)期間(きかん)()ぎ、無料(むりょう)接種(せっしゅ)機会(きかい)()がした女性(じょせい)(たい)する救済(きゅうさい)措置(そち)検討(けんとう)している。

    この()会合(かいごう)では最新(さいしん)知見(ちけん)として、12(じゅうに)から13(じゅうさん)(さい)接種(せっしゅ)した場合(ばあい)子宮頸(しきゅうけい)がんの発生率(はっせいりつ)87(はちじゅうなな)パーセント減少(げんしょう)するとの英国(えいこく)研究(けんきゅう)結果(けっか)紹介(しょうかい)された。(わか)世代(せだい)への接種(せっしゅ)効果的(こうかてき)で、減少率(げんしょうりつ)14(じゅうよん)から18(じゅうはっ)(さい)34(さんじゅうよん)パーセントだったという。

    しかし、接種後(せっしゅご)(なん)らかの症状(しょうじょう)(くる)しんだ(ひと)がいるのも事実(じじつ)だ。全身(ぜんしん)(いた)みなど多様(たよう)症状(しょうじょう)(くる)しむ(ひと)のことを(かんが)えると、想像(そうぞう)するだに(おそ)ろしい。厚生労働省(こうせいろうどうしょう)は、そのような人々(ひとびと)への支援策(しえんさく)もさることながら、診療(しんりょう)()たる全国(ぜんこく)84(はちじゅうよん)協力(きょうりょく)医療(いりょう)機関(きかん)への研修(けんしゅう)充実(じゅうじつ)や、医療(いりょう)機関(きかん)相談(そうだん)窓口(まどぐち)となる自治体(じちたい)連携(れんけい)強化(きょうか)()たる。

    また、本人(ほんにん)保護者(ほごしゃ)()けリーフレットを最新(さいしん)のエピデンスを()まえた内容(ないよう)更新(こうしん)することも()めた。

    (むすめ)に、大学(だいがく)からの(かえ)りがてら接種(せっしゅ)説明(せつめい)病院(びょういん)()けてくるのはどうかと提案(ていあん)してみようと(おも)う。()っていたとばかりに()ける(ひと)もいるだろうが、研究(けんきゅう)内容(ないよう)如何(いかん)()わず接種(せっしゅ)不安(ふあん)(かん)じる場合(ばあい)もあるだろうから、その(とき)判断(はんだん)本人(ほんにん)(まか)せるつもりだ。

    積極的(せっきょくてき)勧奨(すいしょう)個人(こじん)への個別(こべつ)通知(つうち)予防接種(よぼうせっしゅ)(すす)めること

  • 地域(ちいき)みんなの応援団(おうえんだん)

    10(じゅう)(がつ)17(じゅうしち)(にち)日曜日(にちようび)運動会(うんどうかい)()

    (あさ)(ろく)()(はん)登校(とうこう)して薄暗(うすぐら)運動場(うんどうじょう)()ると、小雨(こさめ)()っていた。そんな(なか)()()(にん)先生(せんせい)がスポンジで吸水(きゅうすい)作業(さぎょう)をしている…。しかし、せっかく(みず)()っても(あめ)()るわ()るわ…。運動場(うんどうじょう)(みず)たまりを()らそうにも、(まった)(すす)んでいない。

    (しち)()15(じゅうご)(ふん)運動会(うんどうかい)開催(かいさい)可否(かひ)協議(きょうぎ)。「これから天気(てんき)回復(かいふく)()かうようだ」や「せめて、団体(だんたい)競技(きょうぎ)だけでも保護者(ほごしゃ)()てもらいたい」などの意見(いけん)をもとに、10(じゅう)()(ごろ)から運動会(うんどうかい)実施(じっし)することに決定(けってい)

    ところが、まだ小雨(こさめ)()(つづ)けている。(ほか)市内(しない)小学校(しょうがっこう)のホームページを()ると、「本日(ほんじつ)実施(じっし)予定(よてい)小学校(しょうがっこう)(しち)()時点(じてん)中止(ちゅうし)決定(けってい)。」妥当(だとう)判断(はんだん)である。今度(こんど)決定(けってい)する(おり)には、そうした(ほう)()いだろうか…。

    そんな後悔(こうかい)はさておき、()どもたちがポツポツと登校(とうこう)してくる。先生(せんせい)()どもを教室(きょうしつ)(むか)える。

    運動場(うんどうじょう)()ってみると、PTA会長(かいちょう)はじめ、PTAのみなさん、青少年(せいしょうねん)指導員(しどういん)(かた)など、地域(ちいき)(ささ)える20(にじゅう)(にん)ほどが吸水(きゅうすい)作業(さぎょう)(てっ)してくれていた。「大丈夫(だいじょうぶ)、この人数(にんずう)でやれば、(いち)時間(じかん)()には整備(せいび)()わるよ。()ども(たち)のためなら、(つら)くもなんともない。頑張(がんば)ろう!」PTA会長(かいちょう)からの心強(こころづよ)言葉(ことば)だった。運動会(うんどうかい)開催(かいさい)せんがために、(みな)黙々(もくもく)作業(さぎょう)をした。

    結果(けっか)運動会(うんどうかい)10(じゅう)()開催(かいさい)できた。団体(だんたい)演技(えんぎ)だけであったが、保護者(ほごしゃ)(みな)さんに子供(こども)一生懸命(いっしょうけんめい)()ていただけた。まさかこの天候(てんこう)(なか)実施(じっし)出来(でき)るとは、予想(よそう)だにしなかった。地域(ちいき)(ちから)である。

    運動会(うんどうかい)(あと)片付(かたづ)けをしていると、一人(ひとり)のお(とう)さんが(こえ)をかけてきた。「今年(ことし)運動会(うんどうかい)中止(ちゅうし)なり延期(えんき)なり、別日(べつび)になるものと(おも)っていたが、必死(ひっし)作業(さぎょう)をしてくれたおかげで実施(じっし)された。ありがとう」その言葉(ことば)(わす)れられない。

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